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2015.11.13

「肌は一枚の膜にあらず」構造を知って効果的なスキンケアを!

スキンケアボディ

毎日お手入れをしている私たちのお肌。
お肌には人それぞれのタイプがあり、お手入れ方法もさまざま。
「私は乾燥肌」「私は脂肌」と決め付けて、お手入れをしていませんか?
まずは、私たちの肌の構造を知って自身にあったスキンケア方法を見つけましょう。

厚みや皮脂量に違いのある私たちのお肌

全身の皮膚はすべてつながっており、もちろん、顔も頭皮も首も同じ皮膚です。
ですが、皮膚は部位によって厚さが1.5~4mmと違う上、皮脂量にも差があります。
脂量は顔よりボディの方が少なく、特に手足は乾燥しやすいといわれています。
そして顔の中では皮脂分泌が少ない目や口のまわりはかさつきやすい部位です。
このように、皮膚はすべて均一な膜ではないので、部位に応じたお手入れが必要です。

美肌にもっとも関係する「角質」をケアする

顔の皮膚は、表面からは1枚に見えますが実は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。

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※花王株式会社「スキンケアナビ」より出典

このうち、「表皮」はさらに「角質」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つから成り立っており、そのうちの「角質」が美容上で最も重要な皮膚となります。
角質は10数枚~20枚ほど重なってできており、ここが整っていると「キメの整っている」キレイな肌になるのです。
よく「角質ケア」という言葉を耳にしますが、このお肌の仕組みから、角質のケアが必要とされるのです。

間違ったスキンケアしていませんか?

皮膚は水分を保つ為、汗線から出る水分と、皮脂線から出る脂分が皮膚の表面でミックスした「皮脂膜」を形成しています。
これが「天然のうるおいベール」の役割を果たし、肌を乾燥から保護してくれるのです。
いわば、お肌は自身の力で肌を守る力を本来持っているということ。
ですから、間違ったスキンケアをすると、さらなる乾燥を招くことになりかねないのです。

自身にあったスキンケアで、美肌を目指そう!

スキンケアコットン

まずは、自身の肌タイプを判断しましょう。
判断の仕方は簡単。洗顔後、顔に何もつけずに15分~20分待ち、その時の肌状態を見ます

・かさつきもなくテカリもない→「普通肌」
肌のバリア機能もしっかりと働いているため、外からの刺激にも影響されにくく健康的なお肌といえるでしょう。化粧品選びやスキンケア法などをそれほど気にする必要はありませんが、今の良い肌状態を保つようにきちんとお手入れを続けましょう。

・顔全体がかさついている→「乾燥肌」
水分と油分のバランスが崩れてしまい、肌本来のバリア機能も低下しがちな為、、外からの刺激に弱いタイプの乾燥肌のあなたは、保湿だけでなく、水分、油分をバランスよく補給するケアを心がけましょう。

・顔全体がうっすらとテカっている→「脂性肌」
毛穴のつまりや毛穴の開きが目立ったり、ニキビができたりしやすいのがこの肌タイプの特徴。脂性肌タイプの方は、ていねいな洗顔で皮脂や汚れをきちんと落とすこと、また油分だけでなく保湿成分の配合された化粧品を選びましょう。
過剰に分泌される皮脂をコントロールする効果のある化粧品もおすすめです。

・かさついている部分とテカっている部分がある→「混合肌」
皮脂量に比べて水分量が少ない為に起こりやすく、TゾーンはベタつくけれどUゾーンはかさつくといった肌がこのタイプ。
両極端の肌タイプが混合している為、Tゾーンには油分を含む乳液やクリームを控えるなど肌の状態に合わせたスキンケアをしましょう。


 

いかがでしたでしょうか?今までしっかりスキンケアをしてきたつもりでも肌のトラブルが耐えない…そんな方は、まずは自身の肌タイプを把握して、自身の肌タイプにあったスキンケアを心がけましょう。

 

参考書籍:美肌の教科書~「最新皮膚科学」でわかったスキンケア84の正解~

この記事を書いた人
chocoice 10年間、IT業界にて健康・美容にかかわる大手ポータルサイトの企画、ディレクション、編集長を行う。 その後、健康美容ライターとしてフリーランスにて活動中。 :Facebook :Twitter
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